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国際幼児体育学会へようこそ

 コロナウイルス感染下の中で、奮闘努力されていることと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
 国際幼児体育学会は、2018年8月に設立され、4年目に入っています。コロナ禍の中であっても、日本支部学会として、できることは確実に動かしております。
 学会誌「The International Journal of Physical Education of Young Children(石井浩子編集委員長)」は、英語版が第3巻第1号まで、そして、第4巻第1号には、日本支部学会報告を日本語で掲載しております。なお、只今、第5巻第1号の英語版の編集に着手しております。コロナ禍であっても、中国の上海支部の確かで、かつ積極的な歩みをしてくださっており、その報告が、本文に受理されております。引き続き、各地の報告や各国・各地域の先生方からも、論文や報告をお待ちしておりますので、(h_ishii@notredame.ac.jp または maehashi@waseda.jpまで)ふるってご投稿ください。
 また、国際幼児体育学会の学会大会は、第1回を日本で、第2回を中国で開催しました。第3回目は台湾(代表:范教授 Chun-Yuan Fan、国 立台東大学)でしたが、2年間のコロナウイルス感染禍の中で、延期になっております。第4回は、韓国(代表:李教授 Lee Jung Sook、明知大学)での開催が決まっておりますが、世界的なコロナ状況の収束状況を継続的に見ており、対面でお会いできます日を、楽しみにしている現状でございます。学会企画の調整は、企画担当の森田陽子教授(Yoko Morita,日本女子体育大学)からの調整・指示をお待ちください。
 ただし、できうる範囲で、各地の学会大会や支部会、または、オンラインによるセミナー研修会は各地のリーダーにより積極的に開催されておりますので、それらの実施状況のご報告をお待ちしております。
 ちなみに、日本では、2020年に2回の日本支部大会と1回の西日本支部大会を、オンラインで行いましたこと(国際幼児体育学研究第4巻第1号掲載)を、報告しています。
 なお、会の活動年度は、1月から始まり12月までを1年としております。詳細につきましては、別途、案内をご覧ください。

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​会長からのメッセージ

Dr. Akira MAEHASHI
Professor of Waseda University/Doctor of Medicine

 

会の再開と期待

 これまでの学術交流では、2019年末まで、日本の社会は夜型化が進んで、子どもたちは、遅寝・遅起きで、朝食をしっかり食べずに、朝の排便もなく、園に登園している様子、運動不足の様子が目立ってきたことを報告し、皆さん方との交流を重ねて参りました。社会生活が夜型化し、働く母親が増加、保護者の勤務時間が延長されることも一因となり、日本の子どもたちの生活のリズムにくるいが生じてきたことをお伝えしてきました。

私の研究室の研究・調査から、幼児の夜型化の誘因になっているものは、①日中の運動不足、②テレビ・ビデオ視聴の長さ、③夕食開始時刻の遅れであることがわかりました。

その後、2020年から、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛や運動規制が加わり、子どもたちは、ますます外に出て動かなくなりました。もちろん、皆様との学術交流も延期になることが多くありました。

コロナ禍になった結果、子どもたちの外あそびは激減し、室内でのテレビ・ビデオ視聴だけでなく、動画視聴、いわゆるスマートフォンやインターネット等を使っての静的な活動や目を酷使する活動が増えてきました。

結局、体力低下だけでなく、視力低下の子どもたちが増え、また、運動不足・食(おやつ)の不規則摂取による肥満や、逆に食の細いやせ傾向児が増え、普通体型の子どもたちが激減する結果となりました。

 さらに、義務教育時代に、子どもたちのあそびがオンラインゲームばかりになった場合、その後の成長にどんな影響が出るかを話し合い、デバイスの過度な利用による影響と外あそびの効能を、この機会に皆さん方とも、しっかり話し合っておきたいと思いました。デジタルデバイスの過度な利用によりもたらされる心身へのネガティブな影響については、多くの保護者や教育者が懸念していますが、その影響に関するエビデンスは、まだ十分に議論されていません。デバイスの過度な利用がもたらしうる子どもたちの健全な成長への負の影響について、これまでの研究や調査の結果をまとめ、その負の影響を、外あそびが打ち消しうるかどうかについて、しっかり検討し、デバイス利用と合わせて、外あそびが奨励されることの重要性について、皆さんの研究知見や実践経験とも交流し、確認していきたいと思っています。

 要は、屋外で過ごす時間の著しい減少と、デバイス使用時間の増加は、近視発症や運動不足、体力低下を引き起こす可能性が高いです。また、長時間のデバイス使用は、姿勢に影響し、子どもの頭部や頸部屈曲を引き起こす可能性もあります。

 今回の交流では、しっかり、良き知恵を出し合って、時代の変化に合った形で、子どもたちの健全育成、体力向上に寄与できる知見を学び合っていきたいと願っています。

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「幼児体育」について

 「幼児体育」について

 體育【体育】 は、知育・徳育に対して、適切な運動の実践を通して、脳や自律神経系の働きを亢進させ、身体の健全な発達を促し、安全能力や運動能力、健康な生活を営む態度などを養うことを目的とする教育と考えています。

 要は、「知育」・「徳育」に対して展開される「体育」は、①「健全なからだや体力・運動能力を養う教育と考えられます。また、②学校における教科のこととしての意味もあります。

 よって、「幼児体育」は、幼児を対象として展開される体育ですが、幼児の健全育成・人間形成を中核として考えられている方と、教科として考えられている方の認識に、少々ズレを生じていることがあります。

 また、「体育」を「スポーツ」に変えてはという声も、時に聞かれますが、「体育」は、一運動領域や種目のことを述べているのではなく、それらを使っての教育のことを取り扱っているので、「体育」という言葉には豊かさがあり、質を異にしています。そんな中で、まず人として基本となる「知・徳・体」の調和のとれた育成をめざすことが必要です。したがって、私たちの「幼児体育」では、「体」の分野で、さらに時代に適応して、たくましく生きる力を育もうとしていかねばなりません。

「知育」・「徳育」・「体育」を、「知」・「徳」・「スポーツ」に置き換わる重みが、今、提示できるでしょうか。「体育」の本来の意味や意義、役割の大きさを再認識する必要があります。日本で使っている多くの言葉は、中国から学んだものがとても多くあります。漢字一字一句に、作られてきた経緯や歴史があります。

 「体育」の「体」の字を取り上げてみても、「からだ」というのは「人」の「本体」だというわけです。よって、以前は、體(骨豊)と書いており、大元は象形文字です。意味は、全身、本体、骨(=ほねとにくという意味)が豊かである様を表した漢字です。

「からだ」というのは「人」の「本体」ということで、その教育ということですから、各種のからだ動かしや運動あそび、鬼ごっこやスポーツごっこ、体操やダンス等を体験しながら、人間形成に寄与する「幼児体育」の意味や役割は、大きく、豊かなのです。

 現状のところ、「幼児体育」 を、①からだの発育・発達を促し、体力の向上を図るための「教育・人間形成」と捉えるか、②運動やスポーツの実技・理論を教える「教科」として捉えるか、立ち位置の違いで内容が大きく変わってきます。

 いずれにしろ、中国からの漢字文化の歴史や漢字そのもの意味をしっかり勉強されてみると、気づいていない部分、不足している部分が見えてくるでしょう。

 「知育」、「徳育」、「体育」の三つのものが、人間形成の本質において一つのものであること、または「三者が(心を合わせて)一体になること」ということが、子どもの育ちにおいて大切ですから、知・徳・体のバランスのとれた力を育てていきたいと考えています。変化の激しいこれからの社会を生きるために、確かな学力(知)、豊かな心(徳)、健やかなからだ(体)をバランスよく育てることが、幼児期から必要不可欠です。中でも、その一つである「幼児体育」が担う役割を大切に考えて、子どもたちに関わって下さる皆さんに感謝です。ありがとうございます。

 

早稲田大学

前橋 明

​活動内容

Action

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国際学会の開催

幼児体育の国際的な動向を学ぶとともに、最新の幼児体育理論、および、実践研究の情報交換

国際幼児体育学研究

学術誌の発刊

​論文の投稿

​研究情報の交換

​情報提供

講演会セミナー開催、ニュースレターの発行など最新情報を発信

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IPEC in BeiJing,China
北京国際幼児体育大会

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